日商簿記３級・２級では、新たに創設されたネット試験をベースに、従来実施されていた６月・11月・２月の
ペーパーテスト(統一テスト)も大きく変わります(１級は従来通り)。そこで新試験形式についてご紹介いたします！
また、最後に高校生に向けて特に変化の大きい３級を例に動画を用意しました。
６分程度ですので、こちらもよろしければご視聴ください！

【１】今後の受験形態は３つ！

◆ネット試験
新たに創設された試験形式です。自宅で受験できるわけではなく、各地のテストセンターにて受験をします。
時期は問わず、随時実施しています(テストセンターにより異なる)
インターネット回線を利用し、ＰＣ上で解答していくので、試験終了後瞬時に結果が分かります。
各地のテストセンターはこちらからご確認いただけます。

◆ペーパー試験(統一試験)
６月・11月・２月に実施されていた従来の試験も継続して実施されます。

◆団体試験(出前方式)
学生を対象に団体での受験を希望する場合、その学校等を試験会場として、地元商工会議所がペーパーの試験問題を
持ち込み、年３回の統一試験日に係わらず随時施行する試験方式です。
2021年７月からの施行を予定しており、受験料・試験時間・合格基準は統一試験・ネット試験と同様となります。

【２】試験形式が大きく変更！

◆日商簿記３級
・試験時間：60分
・計算用紙：試験終了後に回収
・出題構成：３問構成
第１問　45点　仕訳15題《従来の第１問》
第２問　20点　勘定記入、補助簿、適語補充《従来の第２問・第４問》
第３問　35点　決算《従来の第５問》
※従来配点の大きかった第３問の試算表作成は出題されなくなります。

◆日商簿記２級
・試験時間：90分
・計算用紙：試験終了後に回収
・出題構成：５問構成
第１問　20点　仕訳《従来の第１問》
第２問　20点　標準的連結、連結精算表、連結財務諸表、勘定連絡、空欄補充、
株主資本等変動計算書《従来の第２問》
第３問　20点　個別決算（損益計算書、貸借対照表、本支店会計）《従来の第３問》
第４問　28点　(1)仕訳３題
(2)財務諸表作成、部門別原価計算、個別原価計算、総合原価計算、
標準原価計算（勘定記入･損益計算書）《従来の第４問》
第５問　12点　標準原価計算（差異分析）、ＣＶＰ分析、直接原価計算

※仕訳の比重がかなり増しており、３級で45点分！２級工業簿記でも出題固定などとなっています。

高校生向けに特に変化の大きい３級を例にまとめた動画（６分）もあります。下記よりご視聴ください！